GyaO ギャオ

2006年02月01日 11:26
カテゴリ: ネット業界話2006年

今更ですが最近やたらと宣伝していて、無料で動画が楽しめる

を試してみました。

多少画像が荒いですが普通に見ることができます。音もとばずに綺麗に聞こえます。番組数も頑張って増やしているようです。なるほど、なかなかです。

閲覧は完全無料ですが、動画の始めに宣伝を強制的に表示することでビジネスモデルとして確立しているようです。

いくつか番組を見てみると、
TVで見かけるCMがそのまま流れているのもありますし、大手スポンサーがすでについているようです。

収益源も安定している感じですし、事業として成功するかもしれません。

しかし、よく考えてみると動画配信自体はそれほど特別な技術ではありません。サイトとして成り立つように無料のコンテンツを集めたことが、このサイトのアドバンテージという事になります。

サイトとしては画期的なのですが、インターネットという枠組みで考えると特定のサイトを通してしかコンテンツを楽しめないのは、ネット本来の姿ではない気がします。

時間がたてば、既存のあらゆるメディアがそれぞれに動画配信を開始するでしょう。ブログのように個人レベルの動画や番組配信も珍しくなくなるでしょう。

そうなれば、特定のコンテンツの囲い込みは意味がなくなります。その頃にはグーグルやヤフーがネット上の動画コンテンツを整理して検索しやすいようにしているでしょう。

つまり今時のキーワードを使って言えば、ギャオは「Web 1,0」の枠をでていないので、「Web2.0」的な土壌が提供されはじめると需要を失う可能性がある。という所でしょうか?

しかし一度、認知度というアドバンテージを得てしまえば、先手を打って自らが次世代の土壌を提供してその立場を確立することも可能です。

まだ新しいサービスですし、運営者側がどこまで考えているかわかりませんが、これからの展開を楽しみにしたいと思います。

しかし私が見たい番組があまりなかったので、その辺も今後に期待したいですね。

やっぱり最後はコンテンツ勝負でしょうか?

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