ブラウザソフトのひとつに、Opera というのがあります。IE と比較するとほとんどの方が知らないかと思います。
少し前までは無料と有料版があり無料版は広告が表示される。広告を消したければお金を払ってね。というネット的なサービスでは一般的な考え方のモデルのひとつでした。それが少し前に無料版のみにする。というニュースがありました。
すでにIEやFirefox などの無料で優秀なソフトがあるのだから仕方ないんだろうなぁ。と思いましたが企業ですので収益源がなくなると困ります。
弊社のASPサービスも無料や値下げをすれば普及が加速するかもしれませんが、会社の収益に影響するのでうかつにできません。
ネット業界的には無料でツールを提供してまずは認知してもらい、有料サービスを利用してもらう。というのはよくある戦略ですが、よく計画を練らないと単なる収益減になる危険があります。
Opera の場合は有料モデル自体を廃止したのだから、さてどうするの?という話になります。たぶんなにか戦略があるんだろうと、他社のことですからあまり気にしないでいました。
なんとなく忘れていた話題でしたが、関連する興味深い情報をみつけました。
抜粋すると、
12月7日の日経産業新聞によると、無料配布されているWebブラウザのOperaは、その検索機能を経由してGoogleへトラフィックを誘導することで、Googleから得られる収入が数カ月以内にはパッケージの収入を上回る、
という内容に対するコメントで、私と同様の疑問が解消したと解説しています。
これは驚くべき可能性を示しているともいえます。
気づけば弊社もサイト内のグーグル広告である程度の収入を得ていますし、これに特化した方が実はサイトの収益モデルとしてはシンプルでわかりやすくなり、サイトの質の向上のみに労力を特化できて発展するかもしれません。
中途半端な有料サービスを提供するよりも、とにかくアクセスをかせいでグーグルの広告で収益を確定する。
今までも中小規模の事業モデルではよく見かけていたモデルですが、それなりの規模の事業モデルでも同様のことができる可能性を示したといえます。
グーグルが世界的なネット広告代理店のシェアを独占して、その他の企業はサービスの向上のみに特化する。
なんて極端なこともありうるのではないか?と一瞬、頭をよぎりました。そんな可能性を垣間見た気がします。
・・・さすがにそんなことはないと思いますが。